Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者およびリファレンス・ガイド

ODBCドライバ・マネージャ

通常、NCHARおよびNVARCHAR型は、ODBCドライバ・マネージャを介しては使用できません。ただし、ドライバ・マネージャを介して渡され、TimesTenドライバによって適切なNCHAR型として正しく解釈されるSQL_C_DEFAULTパラメータを使用すると、制限付きで機能を使用できます。

SQLBindParameterでは、実行時にSQL_WCHARまたはSQL_WVARCHARのfSqlType引数がドライバ・マネージャによって取得されてS1004（SQLデータ型範囲外）エラーが返されるという特別な問題が発生します。この場合、SQL_WCHARまたはSQL_WVARCHARのかわりに特別な値SQL_WCHAR_DM_SQLBINDPARAMETER_BYPASSを渡すと、ドライバ・マネージャを介してSQLBindParameterコールを正常に実行することができます。この特別な値を使用した場合、プログラムの互換性はTimesTenドライバのみに制限されます。

特定のドライバ・マネージャ機能が必要でないかぎり、TimesTenでは、Unicodeアプリケーションを適切なTimesTenドライバに直接リンクすることをお薦めします。この場合、アプリケーションでは、前述の特別な値ではなく、正しい型の値がSQLBindParameterに渡されます。